カードローンの貸付残高が増加!大手銀行カードローン躍進の事情

カードローンは手軽にお金の借入をする方法で、大別すると消費者金融系カードローンと銀行系カードローンの2つの種類がありますが、近年は大手銀行カードローンが躍進しており、消費者金融市場の本家である消費者金融各社を追い抜いてしまいました。

その背景には銀行カードローンの金利メリットや、銀行は総量規制の対象外であることなどがあげられます。

この記事ではカードローンを扱っている代表的な消費者金融と銀行の特徴を比較し、借入に対する現状を詳しく紹介いたします。

まずは消費者金融の貸付残高を把握

消費者金融市場における、消費者金融業者と銀行の実態を把握する上で、まずは消費者金融業者がどれくらい利用者に対して貸し付けを行っているのかを把握しておきましょう。

2015年度の大手消費者金融の貸し付け残高を見ると、アコムが約9,021億円、プロミスが1兆220億円、アイフルが3,762億円となっており、多額の貸し付け額となっていることが分かります。

《2015年度の大手消費者金融》

消費者金融名 貸付残高(単位:百万円)
アコム ¥902,150
プロミス ¥1,022,019
アイフル ¥376,224

主要消費者金融の特徴

これだけ多額の貸し付け残高があるという背景には、もちろんのことながら多くの利用者が存在するということを意味しています。

利用者は金利や借入のしやすさなどのバランスを考慮しながら、消費者金融各社のサービスを比較して申込をしています。

では、消費者金融各社のサービスとは具体的にどういう内容なのでしょうか?各社のサービス内容を利用者の立場となって簡単に比較してみましょう。

アコム

アコムは三菱UFJフィナンシャルグループの消費者金融で、「はじめてのアコム」のキャッチフレーズでお馴染みの会社です。

そのキャッチフレーズが意図している通り、初回利用者は30日間金利ゼロのサービスを行っており、短期利用者にお得なサービスで顧客の囲い込みを行っておいます。

金利は3.0%から18%で、最大800万円の借入を可能としており、気軽にまとまった資金を捻出できるサービスとなっています。

大手消費者金融の中でも審査通過率が高く、比較的借りやすい業者だといわれています。

プロミス

プロミスは三井住友銀行グループの消費者金融で、貸付残高はアコムを上回っています。貸付金利4.5%から17.8%で貸付限度額は500万円となっており、無理のない金利で多くの金額の借入が可能です。

プロミスも30日間金利無料サービスを行っており、初めての人が気軽に利用しやすくなっている他、審査スピードやウェブでの手続きのしやすさに定評があります。

アコムと同様に、非常に借りやすい消費者金融だといえるでしょう。

アイフル

アイフルは消費者金融としては異例の東証一部上場企業として知られており、その資本力からサービスの質の良さに定評があります。

アイフルも30日間金利ゼロを行っており、アコムやプロミスと同様、初めての利用者の立場に立ったサービスを提供しています。

金利は4.5%から18%で、限度額は500万円となっており、いざという時に頼りになる消費者金融の1つです。原則来店不要であるため、誰にも知られずに契約可能という配慮も利用者に支持されている要因となっています。

JICC日本信用情報機構の無担保借入人数をリサーチ

消費者金融各社がそれぞれ独自サービスを展開し、利用者が借り入れしやすい環境ができあがっているという背景によって、多くの借入者がいるという実態がお分かりいただけたかと思います。

では、借入残高がある人は合計でどれくらいの人数となるのでしょうか?指定信用情報機関株式会社日本信用情報機構(JICC)によると、借入残高がある人は1,066万人にのぼるとのデータを発表しています。(2017年3月)

うち借入件数が1件だけという人は714万人で、残りの人は2件以上の借入があるという実態となっています。

《入件数毎の登録人数》

借入件数 登録人数
1件 714万人
2件 232万人
3件 84万人
4件 26万人
5件以上 10万人
合計 1,066万人

主要銀行カードローンの残高は軒並み増加

銀行カードローンの貸し付け残高は増加しています。たとえば三井住友銀行カードローンの場合2015年3月末時点で5,429億円だったのが2016年3月末時点では6,057億円と増加。

三菱東京UFJ銀行バンクイックも3,114億円から3,716億円に増加しており、その他の銀行も軒並み増加となっています。

《銀行カードローンの貸付残高状況》

銀行名 2015.3月末時点 2016.3月末時点
三井住友銀行カードローン 5,429億円 6,057億円
三菱東京UFJ銀行バンクイック 3,114億円 3,716億円
楽天銀行スーパーローン 3,129億円 3,532億円

主要銀行カードローンの特徴

今度は銀行カードローンの特徴を紹介します。

銀行カードローンの貸付残高が増加しているのは、消費者金融よりも規制が緩いことが要因といわれていますが、他にも銀行ブランドの安心感や金利メリットがあげられます。

特に金利メリットについては、返済の負担軽減に直結するところですので、とても大きい要因と考えられています。主要銀行カードローンのサービス内容についても簡単に触れておきたいと思います。

三井住友銀行カードローン

三井住友銀行カードローンは、4.0%から14.5%の金利で最大800万円の借入が可能です。

300万円までの借入の場合は収入証明書が要らない上、最短30分で審査をしてくれるため、大手銀行のイメージとは異なりとても小回りの利く対応をしてくれます。

他にも、ローン契約機で即日融資が可能であったり、コンビニATM手数料が無料という特徴もあります。

三菱東京UFJ銀行バンクイック

三菱東京UFJ銀行カードローンバンクイックは、1.8%から14.6%の金利で、借入限度額は500万円となっています。最短30分で審査をしてくれ、200万円までの借入には原則収入証明書が不要です。

パート・アルバイト・学生・専業主婦や、年金収入のみの人でも申込可能であるため、幅広い層から支持されているカードローンです。

楽天銀行スーパーローン

楽天銀行スーパーローンは1.9%から14.5%の金利で、最大800万円までの借入が可能です。審査は最短即日対応で、300万円までの借入では原則収入証明書は不要です。

楽天銀行口座を持っている場合は、24時間365日即時振込可能な上、契約時に楽天ポイントが1,000ポイント付くという特典もあり、お得に加入することが可能です。

貸付残高は消費者金融超え

消費者金融市場は、今まで消費者金融業者が席巻している状況でしたが、銀行各社が貸付残高を軒並み伸ばしたことにより、消費者金融と銀行が逆転してしまいました。

平成27年3月末時点では、消費者金融の貸付残高は4兆336億円に対し、銀行カードローンの貸付残高は4兆6,113億円と6,000億円近くの差となっています。

今後も増加が予想される銀行カードローン

銀行カードローンは消費者金融以上のスペックのカードローンを展開しており、利用者にとって金利負担が少ない貸付を行っています。

消費者金融よりも規制が緩いことや、金利メリットから多くの利用者が活用しており、銀行各社は軒並み借入残高を伸ばしています。

これまでの流れから、規制などがかからないかぎり、今後も堅調に増加していくことが予想されています。

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