カードローンの利用実態!アンケート調査から考える利用状況

カードローンの利用増加のニュースが後を絶ちません。特に銀行カードローンの普及が目立ち、多重債務者や破産者が増えるのではないかとの懸念の声が上がっているほどです。

銀行カードローンは銀行ブランドの安心感がある上、万が一周りの人に取引を知られたとしても、銀行との取引であればカードローンの利用かどうかは分かりません。

消費者金融に比べて低金利であるため、借入しやすいという事情もあります。

さらに、借入限度額に対する法規制も緩い上、テレビコマーシャルの本数の規制も銀行カードローンにはありません。このような理由で銀行カードローンは普及が進んでいるようです。

では、借入者はこれらのことをどのように感じているのでしょうか?株式会社ジャパンネット銀行が2013年に、同行の口座を持つ全国20代~60代男女3,142名顧客を対象に、カードローン利用に関するアンケート調査を実施しています。

そのアンケートから利用者の状況を読み取ってみましょう。

収入が高い人もカードローンを利用している実態

個人向けに無担保無保証人で融資をしてくれるカードローンは、利用者の増加にともなりさまざまな金融機関がサービスに力を入れており、いろいろなローン商品が登場しているという状況にあります。

そのため、利用者側も金融機関や商品ラインナップの中から選択できるものが増えており、急にお金が必要となった場合に備えて計画的に利用することができます。

そんなカードローンは低収入者が利用するものだというイメージを持っている人がいらっしゃるかも知れませんが、ジャパンネット銀行の調査で、実は高収入者も利用しているという驚くべき実態が分かりました。

まずはカードローンの利用実態について見て行きましょう。

カードローン利用者の約3割が定期利用

カードローンを利用している人のうち、定期的に利用している人はどれくらいいるのでしょうか?実はカードローン利用経験者の約28%が定期利用をしているようです。

約3割に近い人が定期利用している実態を考えると、その必要性を感じずにはいられません。

定期利用者のうち、世帯年収が400万円未満の割合は23%ですが、年収400万円以上600万円未満の世帯が28.1%、年収600万円以上800万円未満の世帯31%と、年収が高くなるほど定期利用者の割合が増えている状況です。

年収800万円以上1,000万円未満の世帯は32%と最も高く、それ以上の年収も31%と同水準です。

つまり、年収1,000万円以上の高収入世帯の約3割がカードローンを定期利用をしており、低収入者よりも利用が多い実態が分かります。

高収入だからといってお金にゆとりがあるとはいいきれないということの表れかも知れません。

どんな目的で利用されているのか

カードローンを利用している人は、どのような目的で借り入れをしているのでしょうか?

最も多いのが娯楽や交際費で全体の48.3%、次いで生活費の42.2%となっており、多くの人が日常生活にかかわる費用として利用していることが伺えます。

カードローンが日常生活にかかわる費用として利用されているということは、逆にいうとそれだけカードローンが手軽に借り入れができるものとして、生活に密着したものとなっているということで、その気軽さも利用者増加を手伝っているものと考えられます。

《カードローンの利用目的》

利用目的 割合
娯楽・交際費 48.3%
生活費 42.2%
自動車関連 18.2%
旅行 12.7%
トラブル対応 12.6%
他社借入へ支払 10.6%
教育費 10.0%
慶弔費 7.7%
投資 6.3%

※ジャパンネット銀行のデータを元に著者作成

借入金額と利用理由から手軽さが伺える

気軽に借り入れができるカードローンですが、利用者は大体どれくらいのお金を借り入れしているのでしょうか?

銀行カードローンや消費者金融カードローンの商品案内を見ていると、借入限度額500万円とか800万円というように、多額の融資をうたっているところが目立ちます。

中には最大1,000万円まで融資可能としているメガバンクもあるほどで、それだけの金額を無担保無保証人で融資してもらえるのには驚きです。

とはいえ、1万円からでも可能というように、少額から気軽に借り入れをすることもでき、その時々の状況に合わせて利用することが可能です。

では、借入金額の実態と、借入の理由について見て行きましょう。

平均借入額は10万円未満が最多

カードローンの平均借入額で最も多いのが1万円以上10万円未満の57.7%で、次いで10万円から50万円未満の26.4%となっています。

3番目に多い50万円以上100万円未満の割合が7.7%であるため、大半が50万円未満であることが分かります。

ちなみに1万円が4.9%であるため、トータルすると10万円までの借入が62.6%を占め、50万円までの借入が89%ということが分かります。

つまり全体の約6割が10万円未満の手軽な借り入れをしており、全体の約9割が50万円までの借入となっています。

借入限度額数百万円という金額を借りている人は少なく、300万円以上借りている人は全体の0.7%に留まっています。

《カードローンの平均借入額》

借入額 割合
1万円未満 4.9%
1万円~10万円 57.7%
10万円~50万円 26.4%
50万円~100万円 7.7%
100万円~300万円 2.6%
300万円以上 0.7%

※ジャパンネット銀行のデータを元に著者作成

限度額以内なら何度でも借入できることが利用理由

カードローンの利用理由は、「利用限度額内で何度でも借りられる」が全体の59.6%、「対応スピードが速い」が全体の43.1%、「申込が簡単」が全体の30.6%となっており、このデータからも借り入れの手軽さが評価されていることが分かります。

カードローンが日常生活に溶け込んでいる実態は、やはりカードローンの手軽さによって、気軽に借り入れができるという面が大きいといえそうです。

まとめ

カードローンの利用者が増加する背景には、その手軽さが大きな要因です。その手軽さによって日常生活に密着したものとして気軽に利用されています。

そのことを表すかのように、娯楽や交際費、日常生活費用として定期利用している人が多く、中には年収1,000万円以上の高収入世帯の人も利用をしています。

借入金額は少額が多くなっており、気軽な借り入れをしている人が多いという傾向があります。

こういった利便性から、今後もカードローンの利用者増加が予想されますが、これらのことを懸念する声や、自粛する金融機関の動きも見られるため、今後の動向に注目です。

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